人間関係リセット症候群とは?よくある行動やそうなる前にできること

著者名亜希子
人間関係リセット症候群とは?よくある行動やそうなる前にできること

人間関係リセット症候群とは、今までの人間関係を突然断ち、新しい人間関係のやり直しを繰り返すことです。ゲームと同じようにリセットしてやり直すことから、リセット症候群と呼ばれるようになりました。この記事では、人間関係リセット症候群の行動や特徴、原因、予防策を紹介します。ぜひ参考にしてください。

人間関係リセット症候群とされがちな行動

まずは、人間関係リセット症候群とされがちな行動を5つ紹介します。

音信不通になる

人間関係リセット症候群になると、人との関わりを突然断ち切ってしまうことも。自分からの連絡はもちろん、相手からの連絡も拒否するため、音信不通になって連絡が取れなくなってしまうのです。

スマホの連絡先を削除する

スマホは現代のコミュニケーションツールとしてかかせませんが、人間関係リセット症候群になるとスマホの連絡先を削除してしまいます。削除しないで残しておくと、誰かから連絡がきたときに返信しなければならないためです。連絡先を削除するだけではなく、相手をブロックするパターンも。

SNSのアカウントを削除する

人間関係リセット症候群になると、SNSのアカウントを頻繁に削除してしまいます。その特徴は、一度ではなく、前触れなく何度も削除してしまうこと。頻繁にアカウントを削除する理由は、ネガティブな出来事から逃げたい、周りの人から心配されたいなど、人によって異なります。

会社や仕事を辞める

働いている人は一日の大半を会社で過ごすため、仕事での関わりのある人と連絡を取らなければいけません。そのため、連絡を取らないためには会社を辞めなければならないと思い込み、転職を繰り返す場合があります。

知り合いのいない場所へ引っ越す

連絡先を消したり仕事を辞めたりするだけでなく、すべてをやり直すために、誰も知り合いのいない場所へ引っ越す人もいます。引っ越してしまえば、住所を知っている人やちょっとした顔見知りとも疎遠になり、完全に人間関係をリセットできるためです。

(参考:DMM WEBCAMP MEDIA|人間関係リセット症候群とは。やりがちな5つの行動や特徴・改善方法について解説

人間関係リセット症候群になりやすい特徴や原因

人間関係リセット症候群は治療が必要な病気ではなく、性格や環境などによって陥りやすいものと考えられています。ここからは、人間関係リセット症候群になりやすい特徴や原因を見ていきましょう。

ネガティブになりがち

ネガティブで自己肯定感が低い人は自信がないために不満を溜めやすく、人間関係リセット症候群になりやすいです。相手に悪意がないことでも過剰に反応してしまい、自己防衛として人間関係を断ち切ろうとすることも。何かに失敗するとそればかりに目が向いてしまい、自分への価値を感じられずに逃げ出すこともあります。

(参考:NobyNoby人間関係リセット症候群とは?転職を繰り返す人が陥りがちな心理状態と対応策を解説

ストレスを抱えている

ストレスは誰もが感じるものですが、ストレスの抱え込みやすいさは人それぞれ。優しすぎる人や優柔不断な人、繊細な人などはストレスを抱え込みやすく、すべてが嫌になって突然音信不通になることがあるのです。また、前向きな人が疲労でストレスを抱え込み、すべてを投げ出したくなって人間関係をリセットすることも考えられるでしょう。

(参考:アチーブメントHRソリューションズ|人間関係リセット症候群とは?該当する人の特徴や治し方まで紹介

感情の波が大きい

感情の波が大きいと気持ちをコントロールできず、人間関係リセット症候群になりやすいです。無気力になったときに、気持ちを伝えたり連絡を取ったりするのが億劫になってしまうのが原因だと考えられています。

(参考:U-NOTE|人間関係リセット症候群とは?なりやすい人の特徴や脱却する方法などを紹介

一人でいることが多い

人間関係をリセットするのは、逃げるためだけだとは限りません。なかには一人でいることが好きで、人との関わりをなくしたいためにリセットする人もいます。一人でいれば自分のペースで物事を進められますが、他人と関わるとペースが乱されることも。他人に合わせることが面倒で人間関係をリセットしてしまう場合があります。

(参考:アチーブメントHRソリューションズ|人間関係リセット症候群とは?該当する人の特徴や治し方まで紹介

仲のいい友人が少ない

仲のいい友人など、信頼できる相手がいない場合も人間関係リセット症候群になりやすいです。本当に信頼できる友人がいれば、自分の気持ちを偽らずに話すことができ、リセットすることを躊躇するかもしれません。しかし、周りに信頼できる人がいないと容易にリセットしてしまう可能性が高まります。

(参考:U-NOTE|人間関係リセット症候群とは?なりやすい人の特徴や脱却する方法などを紹介

コミュニケーションが苦手

コミュニケーションが苦手な人は、人と関わることで疲れたり傷ついたりしやすく、人間関係をリセットしやすくなります。コミュニケーションで何度も失敗をしていると、どうせうまくいかないと諦めてしまい、人間関係を断ち切るほうが簡単だと思うためです。

完璧主義でやり直せない

完璧主義な人はミスが許せないため、今ある人間関係のなかで一からやり直すのを苦痛だと感じます。そのため、うまくいかずにトラブルがあったときにすべてを断ち切り、新しい人間関係のなかで完璧さを保とうとします。理想と現実のギャップが大きければ大きいほど、リセットしたくなると言えるでしょう。

不規則な生活リズムになりがち

不規則な生活リズムは心身に大きな影響を与えるため、人間関係リセット症候群に陥ってしまうがち。食生活の乱れや睡眠不足は冷静な思考力や判断力を奪い、ネガティブ思考を増長させます。そのような状態になると人間関係が億劫になってしまい、リセットしたくなる可能性が高まります。

(参考:アチーブメントHRソリューションズ|人間関係リセット症候群とは?該当する人の特徴や治し方まで紹介

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人間関係リセット症候群予防でできること

人間関係をリセットしても、人はまた新しい人間関係のなかで暮らしていかなければなりません。新しい人間関係を築くには労力が必要なため、できれば人間関係をリセットする前に予防をしたいもの。ここでは、人間関係リセット症候群にならないためにできる予防を紹介します。

規則正しい生活を心がける

不規則な生活によって心身が不健康になると人間関係リセット症候群になりやすいため、規則正しい生活を心がけることが大切です。規則正しい生活とは、調和の取れた食事と十分な睡眠をとること。栄養のバランスを考えてよく噛んで食べ、十分に休養し、身体の疲労をとるようにしましょう。

(参考:雪印メグミルク|食の基本 規則正しい生活習慣を

運動習慣を持つ

運動をすると交感神経が優位の時間が増え、ポジティブになりやすいと言われています。軽い運動でもセロトニンやエンドルフィンが分泌され、ストレスや疲労解消が期待できます。ネガティブ思考やストレスは人間関係リセット症候群の原因になるため、それらが解消されることは大きな予防だといえるでしょう。また、運動して疲労することで日々の睡眠の質もよくなり、規則正しい生活にもつながります。

(参考:医療法人社団 平成医会|運動がメンタルヘルスに与える影響

没頭できる趣味を探す

没頭できる趣味は人間関係リセット症候群の予防になります。趣味を楽しんでストレス発散ができると、メンタルがまっさらな状態になるためです。新しいことへの挑戦は脳を活性化させて達成感を与えてくれるので、今までとは違う趣味を探すのも良いでしょう。また、創造的な趣味に没頭していると幸せホルモンの一つであるドーパミンが増加すると言われています。ドーパミンが増えるとポジティブで意欲的なるため、ネガティブ思考の改善が期待できます。

(参考:医療法人社団 平成医会|ドーパミンを増やすことで得られるメリット

ネットなど情報を入れ過ぎない

人間関係リセット症候群予防には、ネット情報を入れすぎないことが効果的です。SNSでは多くの情報を得られますが、ときには攻撃的な発言や嫌な気持ちになる投稿が目に入ることも。SNSが発達していない時代には人間関係を断ち切るのに時間がかかり、冷静になる時間がありました。しかしSNSは一瞬で人間関係をリセットできてしまうため、リセット癖がつく恐れがあります。人間関係リセット症候群にならないためには、SNSやネットの情報と距離を置くことも必要です。

(参考:まいにちdoda|人間関係リセット症候群とは。医師が語る解決法

自分や周りの環境を見つめ直す

周囲に認めてもらうためにがんばっている人は、周りを気にして行動することでストレスを抱え、自分を追い詰めている可能性があります。その場合は周りを気にしすぎないようにするだけでも気持ちが軽くなり、人間関係リセット症候群の予防にもつながるでしょう。周囲との関係を断ち切りたいほど追い詰められているならば、環境を見つめ直すのも一つの方法。自分の置かれている立場を客観的に分析して自分の性格や行動を制御し、リセットしたい衝動を抑えるようにしましょう。

相談できる人を探す

人間関係リセット症候群になる原因の一つは、仲のいい人、信頼できる人がいないことです。信頼できる人がいないとは、つまり相談相手もいないということ。人間関係リセット症候群を予防するには、相談できる人を見つけることが有効です。親身に相談に乗ってくれる相手がいれば、安易に音信不通にならずに人間関係を大切にできるでしょう。

(参考:DMM WEBCAMP|人間関係リセット症候群とは。やりがちな5つの行動や特徴・改善方法について解説

リセットにより失うものを考える

人間関係をリセットすると一時的な平穏を得られるかもしれませんが、実は多くのものを失ってしまいます。たとえば、友達と楽しく過ごす機会を失うなどです。何度も仕事を辞めてリセットすると転職回数が増え、金銭やキャリアを失う危険もあるかもしません。また、関わりのある人すべてをリセットすると、困ったときに助けてくれる人がゼロになってことも。人と関わる面倒がなくなった代わりに、いざというときに頼る相手もいなくなるでしょう。

人は一人では生きていけないため、人間関係をリセットしてもまた代わりの人間関係を再構築しなければなりません。一から人間関係を作るにはリセットする何倍もの労力がかかるため、注意が必要です。

まとめ

人間関係リセット症候群になると、人との関わりを断ち切りたくなります。人間関係リセット症候群になりやすい原因は、ネガティブ思考や完璧主義、ストレスなどさまざま。しかし、それらは規則正しい生活やネット情報の制限、相談相手を探すことなどで予防することが可能です。人間関係をリセットすると失うものが多いだけではなく、新たに人間関係を構築しなければなりません。安易に人間関係をリセットするのではなく、冷静になって対処することが大切です。

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